太平洋のタイムフリー

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また空を仰いだ。 今度は何も見えない。 嬉しすぎて涙が流れないようにしたためだ。 僕のラジオネーム、いや、本名を呼んでくれているゆりんりんの番組を、その部分だけを、その言葉だけを、その後、何度も何度もタイムフリーする。 聴けなくなる時間いっぱいになるまで。 僕は君の笑った顔しか見たことがない。 僕は君の笑い声しか聴いたことがない。 君はどんな顔で泣くの。 僕は君を泣かせたいけど。 君はどんな声で鳴くの。 僕は君を鳴かせたいけど。 目を瞑ったまま妄想だけ膨らみ、爆発させている。 END
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