恋人はむずかしい

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「冷たい事言うなよ。せっかくの朝をちなと一緒に過ごそうと思ったのに。朝起きていないと寂しくないの?」 「うそ、嬉しい。目を開けたら涼真がいることがすごくうれしかったよ」 そう言った私を見て、涼真は小さくため息をついた。 「やばい。素直なちなも可愛い。拗ねてるちなも可愛いけど……。そんなことより飯よりちなだな」 「へ?」 1人でブツブツ言っている、涼真の言葉の意味が解らず問いかけた私に、涼真はにやりと口角を上げた。 「これは、煽ったちなが悪いからな。もう少しご飯はあとな」 そう言うと、涼真はまた私をベッドの中へと引きずりこんだ。 「え?もう朝!明るい!恥ずかしい!ねえ……」 私のそんな言葉など、まるで聞こえないと言った涼真に、私は諦めて涼真の首に腕を回した。
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