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夜の空は、すなわち宇宙そのもの。
そんなことをヤツは抜かした。思わず天井を見上げると、四角い窓に星空がうつっている。
かつての家族が話しているのを聴いていた程度の知識だが、僕が見上げるあの空の、更に奥に存在するものらしい。
存在?
僕が認知できないのに、存在すると断言して良いのか?
腕も届かず、視力でも距離感の掴めないあんなもの、存在するなんて誰が決めた?
…人間か。
ヤツは、そんな人間の言うことしか、信じることができないのか。
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