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里奈と私の家は30分ほどの距離でそこまで遠くなく、丁度中間地点くらいにある可愛らしいカフェでの待ち合わせをした。
丁度お昼頃になってしまったためかカフェは少し混み始めているようだ。
少しだけ待って案内された席に向かい合って座ると、間髪入れず里奈が口を開いた。
「で、何があったの?昨日バイト終わってからずっと連絡なかったけど、そんなの彩葉らしくないんじゃない?」
ほんと里奈は私のことがよく分かってるなと微笑みながら、持ってきてもらった水を口に運んだ。
里奈には以前、お礼として綾瀬さんとデートに出かけたことは話していた。
「昨日……綾瀬さんと夜一緒に過ごしちゃったの」
ポツリと呟くとそれを聞いた里奈は飲んでいた水を吐き出しそうになっていた。
そんな姿を苦笑いしながら見つめる。
「え、ちょっと待ってどういうこと?話が全然読めないんだけど」
昨日デートに誘われたこと、BARで一緒にお酒を飲んでかなり酔ってしまったこと、そしてホテルでのあの大胆な行動のこと、全てを話した。
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