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「彩葉ってそんな大胆なことできた子だっけ?」
「いやほんとそれはお酒の力だよね…」
注文したオムライスがやってくると里奈はスプーンを私に渡してくれた。
それを受け取り湯気が出る熱々のオムライスをほお張る。
熱々でふわふわ卵のオムライスはとっても美味しかった。
「というか!」
口に入れたオムライスを飲み込んだ里奈は私を真っ直ぐ見つめて面白そうに、そして真剣に口を開く。
「彩葉とその彼が過ごした昨日の夜、何も無かったわけ?」
「んーー寝ちゃって全然覚えてなくてさ。でも私が寝てる間にそんなことするような人じゃないと思うんだけどね」
なぜか綾瀬さんは何もせずにただ私を抱き締めてくれたままでいてくれた気がした。
「そんな無防備に寝てる女が隣に居るのに襲わない男なんているのね」
「ほらそれはやっぱ、彼はとても素敵な人だし寝てる女を襲わなくても女はのこのこ寄ってくるんだよ」
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