東京見物

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「……はい。」 うぅ…… 反論できない。 「飲みたい時は、俺を呼べ。  ちゃんと連れて帰ってやるから。」 部長は優しく微笑んで、私の頭を撫でた。 「はいっ!」 私は嬉しくなって、にこにこが止まらない。 どうしよう…… また、きゅんきゅんする。 私達は、雷門で写真を撮り、お線香の煙を浴び、お参りをした。 「部長はどんなお願いをしたんですか?」 歩きながら尋ねる。 「そりゃ、決まってるだろう。  瀬名がもう酒を飲みませんように…だ。」 私の頭にぽんと手を置いて答える。 「えぇ!?  ひどくないですか?」 私は頭を手で押さえられたまま顔を上げて部長を見上げる。 「くくっ  冗談だよ。  瀬名は、何を祈ったんだ?」 部長は私の頭をぽんぽんと軽く撫でて手を下ろした。 「仕事がうまくいきますように。」 それを聞いた部長は、柔らかく微笑んで、 「それなら大丈夫。  絶対、叶うから。」 とまた私の頭をくしゃりと撫でた。 部長、頭、撫でるのが好きなのかなぁ?
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