第一章 1と0の現実

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「お!西原か、あいつも仕事終わったんか?」 梶野は独り言をつぶやきながらチャットを開いた。 西原:”うっす!今日仕事何時まで?終わったら久しぶりにVR呑みしね?お前座標パッド買ったっていってただろ?使い勝手見せてくれよ” 梶野:”おぅ、もう終わったぞ” 西原:”マジか俺もう少しかかりそうなんだ。先「SWR(サブワールド)」作っておいてくれよ” 「SWR(サブワールド)」というのは、グループチャットのように招待制で決まった人間だけで使える空間だ。機密会議やオンラインサロンなどで使われることが多いが最近はそこを利用した飲み会なども流行っていた。 「えーっと・・・。あいでー??ぱすわあどは、どれだ?こっちはメールのパスで・・。チャットのパスワードでいいのか??あ、違うこれだSWRパスワード」 パソコンがそこまで得意ではない梶野は四苦八苦しながらVR内で「SWR(サブワールド)」を作成した。 「あれ?フレーム設定してねえの?」
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