第四章 『貴方を導くものは何ですか』

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「悠ちゃんは、ハルに何を貰うの。ゲームとか、色々良いよね」 「お前が俺の名前を呼ぶな。呼んで良いのは、ハルだけだ」 この年頃の子が何を欲しがるのか分かる人、いないのかな。 「やっほー。ハル、いつ見ても悩み事ばっかしてるわね。そんなんじゃ悠にも嫌われるよ」 「おい、朝早く来て悠々と喧嘩するの止めてくれないかな。悠々もさ、僕だけ呼び方が特別なんだから良いじゃない。みんな悠って言うのに、僕だけが悠々なんだから」 「それなら構わない。それより何故悩み事を抱える。お前は常にマイペースじゃないのか」
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