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「あっ、あああっ!」
「かなさん…これが、クリいき、ってやつですよ。存分に味わって」
かなはガクガクと痙攣すると、快感に顔を酷く歪ませる。自分の舌の中で絶頂を迎えた若い身体を、田川は愛しいと思った。
「ああ、はぁ、はぁ、」
吐息を乱す彼女に、舐め犬は呟いた。
「契約終了、ですね」
帰り道、渋谷駅までの坂道を降りながら、かなは呟いた。
「素敵でした…なんとお礼を言っていいのか」
にっこり笑って彼は言う。
「僕の方こそ。御奉仕させて頂いて、幸せでしたよ」
「ありがとうございます。彼氏には、もっと…どうして欲しいのか伝えます。じゃないと、別れてしまいそう…こんなに好きなのに」
「自分を曝け出せたら、きっともっと気持ちいいですよ。…セックスは」
かなは、清々しく笑った。
今日の裏の副業、これにて終了である。
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