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「…あ、どうでした?」
いつもの発作のごとく凹みながらも一応情報収集する事、二時間。
適当に歩いてたら図らずも少年Bと合流する。
…後ろにあの青年Bも居るんだが、この少年は気づいてないっぽいし…
声をかけてこないと言う事はまだ情報を集めるつもりなのか?
「あまりめぼしい情報は無いな」
「こっちもです……それにしても…」
「こうもギドゥンの兵だらけだと本当に戦に負けたんだと、現実を突きつけられているようだ」
「ラニ様」
俺があまり成果は上がっていない…的な事を言ったら少年Bの方も同じらしく、周りを見ながらの言葉を青年Bが途中から引き継ぐ。
「そちらはどうだ?」
「どうもこうも…裏切り者の所在さえ掴めていない」
「…これ以上居ても成果は上がらなそうですし…一旦戻りますか?」
俺の問いに肩を竦めた青年Bを見て少年Bが提案した。
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