惚れたら負け?いや、告白らせたら勝ち!

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惚れたら負け?いや、告白らせたら勝ち!

「そっち終わった?」 「メニュー表は出来たけどクラス看板は泊まりコースかな」 「テーブルクロス持ってくる!机4つずつ並べといて」 「わかった」  今日は文化祭前日。文化祭は準備期間が少なく、前日でも下校時刻までに間に合わない人も多いため、泊まりも許可されている特別な日。  クラス、いや学校中が本番直前の練習や準備に追われている。  そんな中で私はというと。 「ヤバい時間足んない!終わんないよ」  机の上にはミシンと衣装(加工前)、手には針とパーツの一部。  ……、同じく追い込まれていた。 「なんで今更衣装作ってんだよ?」 「こっちが聞きたいよ!宣伝の子を(かぞ)え忘れてたんだって」 「カワイソーw」 「黙れクラス看板担当(泊まり確定)」 「仲良くやろうぜ?」 「意地でも今日中に終わらせてやる」 「いや、無理だろ」 「絶対やるって言ったらやるのよ!」  後ろで看板塗ってるヤツがうるさい。  鬼気迫る速度で針を進める。  ……痛い。  こんなやつと残ってなんてやってらんない!  はぁ、なんで私ってば、こんなやつのこと好きになっちゃったんだろ。     
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