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「結さん、ずっと一緒にいてください」
「ふふ、もちろんだよ」
トロンと結さんは眠そう。俺の腕のなかで安心して眠ってほしい。
俺は結さんにとって、安心できる存在でありたい。結さんが俺にとってそうであるように。
親のような深い愛情をくれる結さん。いつだって俺が一番ほしいものをくれる結さんに。俺が返せるもの。それがなにかをいつも考える。
結さんは俺が笑うと喜んでくれるから、とりあえずは笑っていようと思うんだ。
作った笑顔じゃない。自然な笑顔。
それはまだ少しだけ難しいけど、前よりはきっとできていると思うんだ。だって毎日本当に楽しいのだから。
オレと先生と猫のシェリーとそれから、俺が出会ったたくさんの人たち。
その出会いが俺を満たしてくれる。幸せにしてくれる。
その幸せを噛み締めて、俺は生きていきたい。
END
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