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「藤堂君…いいよ…」
頬を染め、雪野が馬乗りになって俺を誘う
身に付けているのは俺がこの前買って来た黒いカップ付きのタンクトップ
「…ってしないって約束だったんじゃ…」
雪野は首を振ると、艶っぽく返事をし
「だって…したくなっちゃったんだもん…」
と、潤った唇を近づけて来た
俺は雪野の頬に手を伸ばし、もう片方の指先で胸の膨らみを回すと
堪えられなかった声が艶めかしく漏れた……
って………
「うわあああああああああああっ!!」
勢いよくベッドから起き上がるとここが、いつも通り変わらない自分の部屋だと気づく
もちろん真上に雪野はいない…と言うかこの部屋にいるのは何処をどう見ても俺一人だ
「…夢か…」
単に暑かったからか、それとも興奮でもしてたのか、体が汗ばんでいる
雪野に会えるのが嬉しくて終にこんな夢まで見てしまったようだ
会えた所で何も出来ないのだけれど
自虐的に笑うと、もっと夢を見ていればよかったと後悔が湧いて来る
次にこの夢見たら起きないでおこう
でも、こんな夢ばかり見ていたら会った時に襲ってしまいそうだ
タイマーで止まったままのエアコンを入れ直すと、風呂場へ向かった
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