233人が本棚に入れています
本棚に追加
/677ページ
「おはようございます」と呑気に欠伸をして入ってきたのは、執事の狼歩しゃん。
「QUEちゃんと起きれたよ?」
「よしよし。偉い偉い。QUEたんえらーい。なので、今日のドリルは10枚にしてあげましょう」
「えー!」
まだ2歳と11ヶ月なのにお勉強をさせる執事。
あと1ヶ月で大鍋幼稚園小鍋組に入園なので、最低限のお勉強をとかなり前からやらされているドリル。
おサボりすると増えるので、ここはお利口に「はーい」とお返事。
できたご飯はいつも健康を考えて作られていて、今日の朝ごはんは、サラダにじゃがいものお味噌汁。ほかほかご飯に玉子焼き。
そして、QUEが倒した海王類のお魚の塩焼き。
「いただきまーちゅ」
「残したらお尻ペンペンですからね?」
「ペンタンも?」
「ペンたんは赤ちゃんなのでQUEたんだけです」
うぅ、教育というのは時に恐ろしい。
でも、とても優しいしちゅじの狼歩しゃん。
お残しせずに食べると褒めてくれるので朝からもぐもぐとよく噛んで食べるQUE。
「ねーねー、他のみんなはー?」
「そろそろご飯食べに来ると思うけど」
そう言う美愛しゃんはいつも心配そうに言う。
それもそのはず。
みんなそれぞれのお仕事をしてるので、時間はバラバラ。
船長のQUEもしょんぼり。
最初のコメントを投稿しよう!