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ー10年後ー
恭子ちゃんと 何かの話から
“モテ期”の話題になりました。
『モテ期って みんな 人生に一回は あるねんて。』
『恭子ちゃん、今までにモテ期あった?』
『んー。高校の時に
これかなーって時期はあったかなー。』
『えー!羨ましいっ!
じゃあ、私、今まで一回もそんな時期ないから
これから先、モテ期くる?(笑)
えー、でも どうせなら独身の時が良かったなー♪』
『……やっぱり リホちゃんは アホやな。
あなたのモテ期は とっくに ありました!』
『えーーーっ!いつ?』
『大学のとき。元カレと別れたあとやん。
リホちゃんが しばらく 引きずって
カレシいらんって 拗らせてたときよ(笑)。』
『あはは。
そういえば そんなこと言ってたね!』
透先輩との お別れのショックは 想像以上に大きくて
拗らせてたと言われても それは 否定 出来ません。
……そう言われれば あの頃が モテ期だったのかも。
『元カレと別れてから 丸2年も待ってくれたダーリン、
今 考えても ホンマ凄いわ。
感謝しなさい。』
『ふふ。あの時も、恭子ちゃんに
「感謝しなあかんよ!」って怒られたー(笑)。』
『笑い事じゃないから!
でもさー、リホちゃんが もうちょっと
周りのことを ちゃんとみれる子で
なおかつ 流されやすい子やったら
あの時期ヤバかったかもね。
今思えば アホで良かったやん♪』
……うん。
それに そんなアホな私を
いっぱい助けてくれる 周りの人たちがいるから
流されそうになったりしてたとしても
きっと 止めてくれただろうなぁ。
というわけで 初彼編 はおしまいです。
透先輩とは ハッピーエンドじゃなくて
スッキリとしたおわりじゃないけど、
ここまで読んでくださって ありがとうございました。
次の “素直になれなくても” は
そんな拗らせてた時期から の お話になります。
よろしくおねがいします(*´∀`*) 松本 リホ
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