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「太一、壁に手え、ついて」 俺は言われるがまま、隆太に背を向けた。そのまま腰を突き出すように言われ、羞恥心に塗れながらもおずおずと言う通りにした 「これ一応ローション付いてっけど、痛かったら言えよ」 固く閉ざされた蕾に薄いビニールに覆われた隆太の細い指が充てがわれ、何度か入り口付近を行ったり来たりした後、ゆっくりと割り入るように指が潜り込んできた 隆太は焦らず、急がず、一本だけを奥へ奥へと沈めてくる 「どう?」 「い、たくは、ない……」 圧迫感と異物感は勿論あるけど、隆太の指がゆっくりと優しく動くから、自然と痛みは感じなかった。恐らく、ローションも影響しているのだろう 隆太が俺を気遣ってくれてるのが触れた場所から伝わってくる。愛されてるなあって、胸の奥がまた熱くなった 「多分この辺に……」 何かを探すように、隆太の指が動く。そしてある角度、ある場所を指がなぞった瞬間 「んぁっ!」 「あー、ここか」 「っ!?」 今、何が起こっただろう 理解が追い付かないような事が、俺の身体に起こった
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