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よくUTAさんは無理やり僕たちを誘ってくれる。
すごく迷惑だけど、なんだか憎めなかった。
UTAさんは女性のかたで、
どこか遠いい親戚に似た顔をしていたから、
あまり他人事ではなかった。
そんなある日だった。
そうやって平和をかみしめていたとき、
僕は四人部屋がとてつもなく苦手になってきた。
Fさんがこの病棟にやってきた。
彼は混合棟にやってきていて、
まだTさんはS病棟にいて、
Iさんは退院が近いそうだ。
よくFさんと話をするのだが、
具合がわるくなってうまく受け答えができないと、
Fさんはとてつもなく冷たくなる。
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