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2年のクラスの前まで来て、榛がぎゅうっと抱きついてきて、俺は咄嗟に榛の体を押し返す。
「ちょ、ちょっと榛!学校ではやめ・・・」
「あー、束縛王子今日もカッコイイ~」
「だよね、マジ、あたしもされた~い。樫村と付き合ってるとか絶対嘘ホモだしぃ~」
通りすがりの女子が榛を見て黄色い声を上げる。
やっぱりモテてる・・・!俺という彼氏がいながらも、モテてる!嘘ホモとか言われてっし。榛と俺じゃ釣り合わねーって分かってるけどさ・・・。
どうしよ・・・、やっぱり俺の方が心配になってくるじゃん・・・。
「よ、あき、おはよ。あいかわらずのラブラブかぁ?」
「おはよ。・・・って、いててて」
登校してきた松田に頭をぐちゃぐちゃにされて、俺は乱れた髪を手ぐしで直す。
それを見ていた榛の目が一気に鋭くなって・・・
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