未来と今と、変わる今、そして彼と私

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『どうやら、過去を変えたせいで「今」の俺の寿命も変わったらしい』  なんて言われたときは、一発くらいは殴ってやろうと本気で思ったくらいだ。 「ってか、千夏は俺の幸運の女神だな」 「……なら、利子は10倍でお願いします」 「金のかかる女神様だな」 「なにを?」 「はいはい、それで何がご所望ですか? 千夏様」 「そうねぇーー」  彼の言った話が本当なのか嘘なのか、私には分からない。  だけど、嘘でも本当でも、大翔の居ない『今』よりも、彼が隣に居る新しい『今』がいい。
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