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原因
「妙子ちゃん、大丈夫?」
葵は、宗佑の家から戻ってきた妙子に寄り添いながら聞いた。
妙子の手元を見ると宗佑に渡すはずだったクッキーは見るも無残な状態。
バレンタインデーの3日前から計画を立て一緒に買い出しに行き、前日に下準備をして学校から帰って2人で焼いたクッキーが、袋も破れ土かクッキーの粉か分からないのが妙子の手や袋に付いている。
そして妙子は泣いている。
葵は妙子の肩を抱き背中を軽く叩きなから涙を流した。
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