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「お義兄さまは、全て織り込み済みで行動を起こしたのよ。私にお義兄さまの行動の責任まで押し付けられたらたまったものじゃないわ。」
「なんと、哀れな・・・・・・」
「馬鹿にしないで!哀れってなんなの!!」
ミエリアは、裁判長に怒鳴っていた。
「あなたは、大切なモノにまだ気が付かないのですか?命を賭してあなたを守ってくれた人が居たのですよ。」
「私を蔑ろにしなければこうはならなかったのだから、罪悪を覚えるのならあちらでしょう?」
ミエリアの気持ちも考えもなにも改める気はなかった。
「それでは、ミエリア嬢。あなたには、国外追放を命じます。2度と我が国に入ることは、許しません。」
「極刑にしなかったことを、いつか・・・後悔させてあげる。」
ミエリアは、記録が彼と王さまに届くと知っていて最後にそう言い残したのだった。
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