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「確かに。手段を間違えたのかもしれないわ。しかしそんな手段に出るまで追い詰めたのは、誰かしら?王さまに気に入られているからと好き勝手をしていいのかしら。私と婚約などしたくなかったのなら初めからそう両家に宣言しておくべきだわ。私は、彼にお相手が居るなど寝耳に水だったのよ。それなのに・・・私たちだけが〝 悪い 〟ですって?
嗤わせないで。私は、方法を間違っただけよ。罪悪など存在しないわ。」
ミエリアは、ハッキリと思いをぶちまけた。
「〝罪悪〟など存在しないと?本当に?」
「ええ。存在などしないわ。」
しっかりと裁判長を見据えてミエリアは、答えた。
「では、あなたを想って。行動を起こした義兄には、なんとも思わないのですか?」
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