序章 呪われた一家

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20世紀初頭のイギリス。 第一次世界大戦前の不穏な情勢の中、人々も暗澹とした思いで過ごす毎日。 …そんな時代の中、ある貴族一家の嫡男が、妹の婚約者を刺殺したという事件が起こる。 兄は逮捕されて、有罪の判決が下る。 そうして、絞首刑となった。 一家は離散。館は廃墟となる。 …美しい兄弟。 威厳のある父親。 貞淑な母親。 父親は、土地の名士としても評判だった。 妹は事件後、心を病み、何処かの施設に預けられて亡くなったとの噂があるが、事実は不明。 その数ヶ月後。 一家と関わりがあった人物達が、次々と謎の死を遂げる。 裁判官、警察官、証言者。 …呪われた一家の見えない遺恨に殺されたのでは?とも、実は、兄と妹は生存していて、復讐をしているのでは?という噂もたったが、真実は謎のままとして残るのであるー
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