変化

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そんな葛藤?を乗り越えて、森で作った渦を少し動かす事にした。 初めてあの渦の一つを発動したときは、辺りを気にしていなかったため、人に見つかったらしかった。その時の驚きようから、渦から出てきたマモノ(仮)くんは、この辺には居ない形だったらしい。 その時は気づいた奴が逃げ出したからまだいいけど、師匠みたいな人に見つかったら捕獲されてバラバラに解体されそうだ。おー、怖い怖い。 そんなこんなで、その次の日には出現するマモノ(仮)くんを魔力によって隠す事にした。 魔力を使った理由としては、チカラで隠して見つかった時に何言われるか分からないし、渦を動かした日の何日か前に魔力出現をしてみてマスターの部屋にある本で見た幻影魔法が気になったから、という後半かなり私情であるが、そんな理由。 幻影魔法をした時にマスターが気づかないくらいには魔力操作が上手いとわかったし、一石二鳥か? とにかくそれから1週間かけて森の中に作った渦のうち、2割ほどを動かした。 どうも俺が見つかる前に他国の予言者さんが俺の行動について言っていたらしいし、急激にやるとせっかく考えた計画が頓挫してしまいそうだからな。 他の奴らがどれだけ警戒してるか調べつつ、慎重に渦を動かしている。
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