第1話 ボブ、あらわる

5/27
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/31ページ
   片言になってしまうおかっぱちゃん。 えりりん「ちょっと~ハーフの私に喧嘩売ってるぅ?」 おかっぱちゃん「うそうそ、ごめん」    左手でボブを隠し、右手でごめんとジェスチャーする。 えりりん「あっ、おかっぱちゃんバッサリ髪切ってる!かわいい~!」    すらりと伸びた背をえりりんは屈めて    目線をボブに合わせて微笑む。 えりりん「ボブ、おはよう!」 ボブ「ぼぼぶー!」 おかっぱちゃん「ええっ」    両手を挙げて驚くおかっぱちゃん。    ボブの顔が露わになる。    おかっぱちゃんの頭をよしよしと撫でるえりりん。 えりりん「ボブはいっつもかわいいね~。ボブ~」 ボブ「ぼぶ~~~~~~」    ボブはご満悦そうだ。    えりりんもボブを認知していることに、おかっぱちゃんは戸惑う。 × × ×    横並びに歩くおかっぱちゃんとえりりん。    おかっぱちゃんはもうボブを手で隠さず普通に歩く。 おかっぱちゃん「えりりん、こいつのこと知ってるの?」 えりりん「え?変なこと聞くね」 ボブ「ぼぶっ、ぼぶっ」    歩くテンポに合わせてボブが鳴く。 えりりん「知ってるもなにも、ずっと前からおかっぱちゃんと一緒でしょ!」 おかっぱちゃん「ずっと?」     
/31ページ

最初のコメントを投稿しよう!