プロローグ

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──あたしたちは100歳にもならずに捨てられた。 格式高い、烏天狗が一族。 名ばかりの頭でっかち集団。 アヤカシんなかじゃかなり最古の部類に入るらしい。 うちは五大烏天狗のひとつ、幻族。 男尊女卑。 能無し玉無しでも男が優遇。 ……だから、女であるあたしとお姉ちゃんは捨てられたんだ。 『滅びろ、無能集団ども』 あたしは無一文で放り出したオヤジと横で震える母様を睨みつけながら、心の中で呪った。
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