1000スター達成記念!誓いのピアス②

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「…も、はやく、挿れて……」 ぐちゅぐちゅと掻き回される中は、無意識のに彼の指を締め付ける。 3本指を飲み込んでも、彼の愛欲には敵わない。もどかしさに彼の肩にすがりつき、ねだった。 …ほしい。 それを求めて、後孔がたっぷりと蜜を零していくのを感じる。 「待て、ゴムを… 」 彼は俺と交わる時、必ずゴムをつける。それがどうしてかわかっているからいつもなら止めないけれど、本当は、直接感じたい。 「つけないでっ…!!」 アランの手を掴み動かないように力を込める。驚いた表情を浮かべる彼の瞳を、ねだるようにじっとまっすぐ見つめれば、彼の聡明な青い瞳は儚げに揺れて。 ひたり。 瞼に生温かい液体が溢れた。 何かと思って彼を見ると、その頬を涙の筋が伝っている。 「…この、行為に、…意味はない… 」 途切れ途切れに、彼の唇から苦しげな声が漏れた。 ただ直接触れたくて、一番近くに感じたくて、だから言っただけなのに、苦しめてしまった。そのことに罪悪感が湧く。 しかしそれよりも、寂しい、と思った。 意味がない?少なくともそれは違う。 彼の雄が欲しくてたまらなくて、身体からはだらだらと蜜が止まらない。全身が疼いてたまらなくて、でも、その言葉はちゃんと、否定しなければいけないと思った。
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