あなたのとなりに

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「ほら、行くぞ。」 ぶっきらぼうな彼は後ろも見ずにさっさと先を行く。 私が立ち止まっても気づかない。 その距離が段々開いていく。 「待って。」 声を掛けられやっと気づいて私に目を向けた。 どうした?なんて、顔してこちらを見てるけど、女心を全くわかってない。 私は、一歩下がってついて行く女ではなくて・・・。 小走りに駆け寄って、彼の手を握りしめちょっと照れたように目を伏せた。 私は・・・ あなたのとなりにいたいんだ。
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