23人が本棚に入れています
本棚に追加
/20ページ
「いつ見ても、噛みごたえのある良いおっぱいやなあ。俺だけのものにしたいわ。他の男にとられたくないから、しっかり痣をつけとくわ」
そう言ってカミカミ男爵は、もう一度彩夏のおっぱいを噛みしめながら、噛みきる勢いで力を入れ、それから引っ張った。
「痛いからやめてー」
彩夏は絶叫した。
「嬉しい癖に……」
カミカミ男爵は笑った。
そして、またバイバイと手を振る。
「じゃあな。嫁さんのとこに帰るわな」
「うん…」
彩夏は痛さと淋しさで泣いていたが、しっかり頷いた。
カミカミ男爵は今回は立ち去り方を変えた。
一瞬で消えるのではなく、まるでスーパーマンかアベンジャーズのように空へ飛んだ。
しかも途中からネックレスに収まっていた龍が飛び出し、カミカミ男爵を乗せて、優雅に空中をくねくねしながら天高く昇っていったのだった。
彩夏としては不思議な気分であった。
あの龍………。
カミカミ男爵のお守りかと思えば、勝手に私の体の中を出たり入ったりする。
やりたい放題ではないか。
しかし、きっとあの龍が二人のキューピットとなって、いつかまたカミカミ男爵に逢える日が来るであろうと、少し安心していた。
最初のコメントを投稿しよう!