あなたの旦那様、お返しします。

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「いつ見ても、噛みごたえのある良いおっぱいやなあ。俺だけのものにしたいわ。他の男にとられたくないから、しっかり痣をつけとくわ」 そう言ってカミカミ男爵は、もう一度彩夏のおっぱいを噛みしめながら、噛みきる勢いで力を入れ、それから引っ張った。 「痛いからやめてー」 彩夏は絶叫した。 「嬉しい癖に……」 カミカミ男爵は笑った。 そして、またバイバイと手を振る。 「じゃあな。嫁さんのとこに帰るわな」 「うん…」 彩夏は痛さと淋しさで泣いていたが、しっかり頷いた。 カミカミ男爵は今回は立ち去り方を変えた。 一瞬で消えるのではなく、まるでスーパーマンかアベンジャーズのように空へ飛んだ。 しかも途中からネックレスに収まっていた龍が飛び出し、カミカミ男爵を乗せて、優雅に空中をくねくねしながら天高く昇っていったのだった。 彩夏としては不思議な気分であった。 あの龍………。 カミカミ男爵のお守りかと思えば、勝手に私の体の中を出たり入ったりする。 やりたい放題ではないか。 しかし、きっとあの龍が二人のキューピットとなって、いつかまたカミカミ男爵に逢える日が来るであろうと、少し安心していた。
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