君を食らわば風呂桶まで

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「はっ、く……っ、秋奈ちゃん、余韻に浸っているところ申し訳ありませんが、そろそろ私も限界みたいです」 「んん、え……? げん、かいって」 「イきたい、ってことですよ。もちろん、秋奈ちゃんのなかで」 「え……わたしの……? っひ、んんっ! やっ、かなめ、さ、も、うごかさないでぇっ!」  ずちゅずちゅと淫靡な音を立てながら、二本の触手が秋奈の秘められた穴を暴いている。触手から分泌される先走りと膣奥から零れ出る蜜が泡立って、秋奈の陰部はぐっしょりと濡れていた。  しかし、当の本人たちはそんなことを気に留めている間もないほど行為に没頭していて、長い舌と短い舌を絡ませながら互いを求めあっていた。 「ねえ、秋奈ちゃん? っは、知ってますか? 他の男は、おちんちんが一本しかないんですよ。こんな風に、秋奈ちゃんを気持ちよくさせられるのは、私だけです」 「ふ、あ……っ、かなめさん、だけっ……?」 「はい、そうです。私だけ、ですよ」 「かなめ、さん、だけ……っ、あうっ! あっ、やらぁ、かなめしゃ、もうおちんちんやだぁっ!!」 「ん……っ! ふふっ、どのおちんちんですか? 分からないから、止めてあげられませんねっ……!」  耳元で意地悪な台詞を吹き込んだかと思えば、要は追い討ちをかけるように三本の触手を一層激しく動かした。  一本は擦られすぎて赤く腫れた花芯をさらに撫で上げ、一本は膣内の一番感じる箇所を優しく押し込んで刺激し、そして最後の一本は狭い膣を拡げるかのようにぐぽぐぽと何度も出入りを繰り返す。おまけに両手はしっかりと秋奈の胸を鷲掴みにしているし、垢嘗特有の長い舌で口内までもが要によって責め立てられている。  秋奈は自分が今どんな状況にいるのかも分からないまま、何度も意識を飛ばしかけながら喘ぐのみだ。
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