第4章 共に手がける作品 side 怜斗

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彩花は、再会した時から、俺と距離を置いている。 必要以上話さない。 そして、敬語を使う。 彩花に会えて嬉しいと思っても、彩花の態度に俺は傷ついてた。 あんな別れ方をした俺が悪い。 彩花に『中高一貫校時代からの付き合いで元恋人なんだから、敬語を使うな』と詰め寄った。 壁ドンしたら、顔をあかめ、敬語は辞めた。 でも、俺と居るのが、それほど嫌なのか、帰ろうとする。 彩花は売れっ子の作家だ。 それはわかってる。 彩花はもう、仕事相手としか俺の事を見てない。 彩花と、昔の関係には戻れないのか…。 友達としてさえも、受け入れて貰えてない気がした。 彩花を家まで送っていく。 彩花は大学進学時から引っ越さず、同じマンションに住んでいた。 彩花を送り届け、家に戻る。 さっきまで彩花がいたのに、もういない。 帰した事を後悔している俺。 彩花を壁ドンした時の、彩花の表情を思い出す。 彩花はレコーディングの時もそうだが、俺を意識している。 彩花の中に俺への気持ちが、全く無くなってるわけではない。 俺とのあの別れにより傷ついた事により、彩花は俺を拒絶する。 俺がしでかし結果だ。 でも、俺は彩花と昔の関係に戻りたい。 そのために、彩花と距離を縮め、2人にできた破裂を修復する。
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