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金髪碧眼の美しい顔立ちをした男は、小柄で、ふわふわクルクルの髪をした美少女の手を取って囁く。
「大丈夫、心配ないさ。
僕が守ってあげる。」
「ルイ様…」
女はうっとりとしている。
アレクサンドラは角砂糖を沢山口に含んだ気持ちになった。
壇上で行われている【恋物語】に、周囲も引いている。
「兄上、式を始めたいのですか?それとも始めないのですか?」
ルイの妹・デルフィーヌ王女が兄を嗜めた。
「フィー(デルフィーヌのあだ名)、すまない。」
表情を引き締めて、ルイは高らかに宣言した。
「離縁式を挙行する!」
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