そのいーちっw

4/12
924人が本棚に入れています
本棚に追加
/69ページ
屍の山を越え、俺達の新しいクラスである2-Aに着く。 ・・・あ、クラス分けの説明してないやwww 獅王学園では役職持ちや頭脳・家柄・容姿が揃っている人から順にSからFまで分けられていて、頭脳・家柄・容姿が揃っていても親衛隊に所属しているならA以下になる。 その理由は聡い腐男子・腐女子の皆様ならお分かりだろう。 抜け駆け禁止ーってやつだ。 ま、そんな可愛いもんじゃないけどwww 俺は去年経験したから分かる。 ちょっとした用事で話しかけたとしても、親衛隊の中でも過激派に所属している人間の琴線に触れた瞬間、やっばい制裁が待っているのだ。 親衛隊に所属しているなら、尚更。 とりあえず幸は親衛隊の子達と積極的に触れ合っているから、今のところ過激派は生まれてない。 さすがは俺の腐レンドにして幼馴染だ。 「・・・ちょっと!!依、さっさと入ってよね!?」 俺が画面の向こう側にいる腐海の民に話しかけている間に、雅さんのお怒りメーターがMAXになったらしい。 後ろにいた雅に急かされた。 ごめんな、雅。 俺、考えごとすると周りが見えなくなるタイプなんだよねーwww 「ごめんごめん。今行くよ。」 俺は深呼吸して、意識を“腐男子の俺”から“生徒会親衛隊総隊長の常磐依”に変える。 ・・・ここから先は、ただ萌えを産み出すための歯車になればいい。 ーガラガラガラッ!! 「おっはよーっ!!」 頭が悪そうな声と態度で教室に入れば、先程まで煩かったのが一気に静まり返る。 教室にいた人間は、あの屍達と同じように、憎悪・興奮・羨望・欲求・・・様々な目をしながら俺達を見ていた。 圧倒的に嫌悪感を持つ目の方が多いが、俺も雅も慣れているからこんなとこでめげない。 「お、やっときたか。」 「ごっめーん、幸っ!!1人ぼっちで寂しかったよねぇ?待たせちゃったお詫びにぃ、チューしてあげよっかぁ?」 この発言によって、教室中の人間が固まる。 ぷくくくっwww 分かりやすいくらい固まっちゃうとかマジウケるんですけどーwwwwww 小声で「さすがビッチ。」とか「会長様が好きなんじゃ・・・?」とか言ってるの、聞こえちゃってますよーwwwwwwwww 俺、会長好きなんてひっとことも言ってないんだけどなー。 ・・・というか、会長の名前って何だっけ? くめらぎ?
/69ページ

最初のコメントを投稿しよう!