prologue

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そこに週に二、三日くらい降谷皇樹(ふるやこうき)という私と同学年の男子がそこで放課後下校の鐘が鳴るまで寝ているわけで。 いつもは司書の先生が彼を起こして戸締りをするので今まで関わった事がなかった。 というか正直関わり合いたくないというのが本音だと思う。 「ったく今日に限って委員長居ないんだから。寒いし、私帰る!じゃ、頑張ってね!」 えっ?! 図書委員長は三年の塚原直人(つかはらなおと)先輩でクラス委員長もこなすリーダーシップマンだ。学校では爽やかイケメンで通ってる先輩が今日は当番じゃないから不在。 とは言っても先輩は進学の勉強で忙しく週に一回だけしか来ないんだけど。 「ちょっちょっと待って!先輩!!」
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