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わたしの名前は『米原 千美』普通?の高校二年生だ。
最近は冬休みでこたつの中でゴロゴロする毎日だ。
とりあえず、参考書は開いているが読む気になれない。
姉の紅葉お姉ちゃんは大学生で年末はバイト三昧……苦労して入った大学なのにと簡単な疑問が湧く。
妹の夏美は高校受験であまりかまってくれない。
つまり、暇人はわたし一人なのである。
おっと、訂正と。
こたつに一緒に入っているミケがいた。
ミケはその名の通り三毛猫である。
「ミケ、お前カッコいい男子にならないかな……ま、無理か」
暇なので恋でもしたいと思うこの頃である。
少し眠いのでこたつの中でゴロゴロとミケから目を離すと。
「千美、ご飯くれ……」
なにか聞こえた……。
眠い目を開けて隣を見るとカッコいい男子がいた。
「ご飯!」
どうやらミケがカッコいい男子になったらしい。
わたしは何故か冷静に事態を考えていた。
「千美、ご飯……」
キャットフードでいいか迷ったがどんぶりメシにふりかけをかけてミケに渡した。
うん?箸でパクパク食べることを知っているらしい。
鮭のふりかけご飯を食べ始めるミケであった。
「にゃーご」
食べ終わるとカッコいい男子は猫に戻っていた。
どうやらこの物語は日常系の中での非日常らしい。
お腹が減ったらミケはまたカッコいい男子になるのであろうか?
などと思いなから参考書をパラパラとめくるのであった。
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