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「桐谷。」
時間は18時。
私はあのメモ確認後、急いでトイレでメイクを直して従業員駐車場へ。
電車と自転車通勤の私は、広くて何箇所かに分かれている従業員駐車場のどこにいれば良いのかはさっぱりで。
ウロウロしてしまった。
「急で悪かったな。予定は大丈夫か?」
まるで強制のような
異論は受け付けないというような
そんなメモをつけたくせに。
「はい、大丈夫です。」
私は少し緊張気味で頷いた。
そのまま車に乗るように言われ、助手席へ。
苦手意識がなくなってきたにしても、車の密室空間で2人というのは、緊張以外の何物でもなかった。
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