お春

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お春

 昔々の真夏のことじゃった。羽衣しか纏っておらんエロエロの天女が下界にやって来て涼しげな湖畔を見つけると、水浴びがしたくなって、そこへ舞い降りた。 「まあ、綺麗な実が一杯生ってるわ!」  天女は桃の実が鈴なりに生っておる桃の木に自然、足を進めた。 「ピンクの色も丸い形も私のお尻のようで可愛いわ!」
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