84人が本棚に入れています
本棚に追加
/548ページ
「え?」
「いや、え?じゃねぇだろ。推薦がどうとか話してたことあったろ」
「あー、してましたね。一応考えてますよ」
「どこ受けるんだ?」
「緑丘学院大学とか」
「あー、あそこか」
「そこの法学部がちょうどAO入試やってるんです」
「えーおー?」
「要は推薦入試みたいなものです」
「そんなのあるのか」
「いろいろ方式があるんですよ」
「俺には分からん」
「じゃあ、俺帰りますね」
「おう、引き留めてすまんな。もう夏前なんだから考え固めとけよ」
家に帰って、勇治は合鍵で入ってくつろいでいる夏樹に水島との話を話した。
「って感じでさぁ、水島さんにいわれたんだよね」
「そうだったんだ。私もそこ受けようとしてるよ」
「へ?」
「勇治、学部は?」
「何も考えてないけど、興味あるのは法学部かな」
「私は文学部。やるとしたら英語かな」
「ほーん」
「興味なさそうね。勇治は法学部で何をしたいの?」
最初のコメントを投稿しよう!