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この1週間は、本当に慌しかった。
思ったよりも仕事の依頼がきたのだ。
このペースだと、土曜日の同窓会はドタキャンになりかねない勢いだったのだが……。
「無事に仕事は片付いたのか?」
「片付いていないけど、もういいよ。」
そう電話で告げたのは1時間前。
投げやりな返事だが、終わる見通しがついたので、こうしてやって来たのだ。
そうでなければ来るはずがない。
午後7時、横浜市内の某所。
彰浩の幹事で開かれた同窓会は、思ったよりも大勢のクラスメートが参加していた。
「大樹!?久しぶりだな!!」
同窓会は年に1回開催されているらしいが、卒業以来初めての参加になる俺に、嬉しそうに話しかけてくれる級友たち。
「え、もしかして……須永!? って、スキンヘッドかよ!」
「イメチェンだよ、似合うだろ?」
「全然似合ってねーよ!」
中には失恋により残念なイメチェンを果たした奴、彰浩のように結婚して子供がいる奴、医者や教師になった奴もいる。
歳は確実に重ねていて、誰もがあの頃よりは大人になっていた。
それでも、懐かしい雰囲気に当てられて、どこか心が浮き立ってしまう。
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