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 「せんぱぁーい。俺、先輩の事好きなんですよね。」 トランプを手に持ったまま机に突っ伏しながら太一が言う。 「へっ?」 脈絡のない言葉に聞き返すことしかできない。 太一は気持ちよさそうに大きく伸びをして俺の手元からトランプを抜き取りペアになったカードを机に放る。 「お疲れ様っす。」 言うのが先か椅子から立ち上がり俺に笑いかけて太一は部室を出て行った。 俺は手元に残ったジョーカーを見つめながら何が起こったのかまだ理解できずにいた。
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