1470人が本棚に入れています
本棚に追加
/245ページ
もう何処へも行かせない。
沙羅の中へと指を差し込む。漏れ出す声に俺を受け入れたのだと安堵する。
沙羅の中へと奥深く侵入をして、ようやく息ができる。沙羅の身体はまだ硬い。伊織に大切に扱われていたのだろう。
「ら、來斗……っ」
もっと声を聴かせて。離れていたぶんを取り戻したい。強く挿し入れて沙羅に愛を伝える。
微睡みの中、隣に眠る沙羅を見つめる。兄妹として育ち、気がつけば唯一大切な存在になっていた。
禁じられた愛に目を背けた。想いは溢れて此処まで辿り着いた。
生涯をかけて、沙羅を愛して行く。
おかえり、愛しい人。
最初のコメントを投稿しよう!