14 わたしと彼の終わらない物語

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 ご飯を食べて、急いで支度をする。とっくに支度を終えた高折くんが、玄関で待っている。  今日は雪がちらついているから、バスで行くのだという。 「早くしろよー」  高折くんにせかされて、わたしはお弁当とスケッチブックをリュックに入れ玄関へ向かう。  高折くんはもう外に出ていた。 「おそい」 「だって……」  なんだか今日はいつもと違う。高折くんとの絡みがやけに多い。  高折くんが、恐竜のキーホルダーのついた鍵で玄関を閉める。それを見て、わたしは昨日の言葉を思い出す。 『じゃあ、おれとつきあって?』  ああそうだ。わたしたち、つきあうことになったんだ。でもつきあうって……なにをしたらいいんだろう。  わたしにはわからない。男の子とつきあったことなんてないから。  だけど高折くんはあるんだよね。中学生の頃、女の子に告白されてつきあったって、言ってたもの。
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