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「遥さんが恥ずかしそうに脱ぐからですよ。バサッて脱ぐなら俺だって手出しません」
そう言った俺を遥さんが睨み仰ぐ。
「お前が……」
言いかけ視線が外される。
また赤く染まった耳が可愛い。
柔らかい耳朶に歯を立てたい。
「お前がすげー見てるから恥ずかしくなるんだろ」
見られるの、好きなくせに。
可愛く尖った口元を見ながら揶揄うように言うのはやめておいた。
叶わないと諦めながらの告白を受け入れてもらってからもう7年。
俺はいつまでたっても大雑把で能天気で甘え上手なこの人に夢中なままだ。
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