【1】私は荊棘

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花厳 荊棘。(かざり いばら) 17歳。 私には友達がいない。 その理由は名前の通り刺々している性格のせいかもしれない。 でも子分はいる。 「荊棘さん、頼まれてたジュース買ってきました!」 「ありがとう。」 私は子分である月村 翠から野菜ジュースを受け取ると、代わりにハンカチで彼の汗を拭いた。 ハアハアと息切れしている翠。 「またニキビ増えてるわよ。」 「え?」 「隠れてお菓子食べたでしょ。」 「……。」 「黙ってるって事は肯定と同じよ。 はい校庭10周。」 「ええっ!!」 .
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