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花厳 荊棘。(かざり いばら)
17歳。
私には友達がいない。
その理由は名前の通り刺々している性格のせいかもしれない。
でも子分はいる。
「荊棘さん、頼まれてたジュース買ってきました!」
「ありがとう。」
私は子分である月村 翠から野菜ジュースを受け取ると、代わりにハンカチで彼の汗を拭いた。
ハアハアと息切れしている翠。
「またニキビ増えてるわよ。」
「え?」
「隠れてお菓子食べたでしょ。」
「……。」
「黙ってるって事は肯定と同じよ。
はい校庭10周。」
「ええっ!!」
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