#6

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「あー……大分……解れてきた感じすんな、キツいけど。もう少し動いても平気そうか?」  鵺雲さんは深呼吸にも似た吐息を漏らし、雄臭く掠れた声で確認してくる。  表情をこっそりと窺えばそこには頬に汗を伝わせ、眉根をぎゅっと寄せている余裕の無さそうな美しい顔。  ……――え、っろい。  そんな顔で言われてしまったら、首を横に振れる筈もなく。  また一つ頷きで応えると、鵺雲さんの腰が言葉通り先程よりも速いスピードでピストンを始めた。 「あっ、あっ、ん……!」 「は……、可愛いな……」  何度も何度も俺の狭い肉壁の間を硬い肉棒が穿ち、気持ちの良いところにそれが擦れれば自然と甘い声が漏れる。  そんな反応に少し満足しているのか、鵺雲さんの口からは優しく俺を褒める声が溢れた。  ……可愛いなんて、男が言われて嬉しい言葉じゃないのに。  蕩けた脳内はそんな甘い言葉を摂取すると嬉しそうに反応して。  きゅうっ、と下腹部が熱くなる感覚。
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