8482人が本棚に入れています
本棚に追加
/570ページ
「あー……大分……解れてきた感じすんな、キツいけど。もう少し動いても平気そうか?」
鵺雲さんは深呼吸にも似た吐息を漏らし、雄臭く掠れた声で確認してくる。
表情をこっそりと窺えばそこには頬に汗を伝わせ、眉根をぎゅっと寄せている余裕の無さそうな美しい顔。
……――え、っろい。
そんな顔で言われてしまったら、首を横に振れる筈もなく。
また一つ頷きで応えると、鵺雲さんの腰が言葉通り先程よりも速いスピードでピストンを始めた。
「あっ、あっ、ん……!」
「は……、可愛いな……」
何度も何度も俺の狭い肉壁の間を硬い肉棒が穿ち、気持ちの良いところにそれが擦れれば自然と甘い声が漏れる。
そんな反応に少し満足しているのか、鵺雲さんの口からは優しく俺を褒める声が溢れた。
……可愛いなんて、男が言われて嬉しい言葉じゃないのに。
蕩けた脳内はそんな甘い言葉を摂取すると嬉しそうに反応して。
きゅうっ、と下腹部が熱くなる感覚。
最初のコメントを投稿しよう!