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召喚されやすい彼女
「私ってさぁ、異世界に召喚されやすい体質なんだよねぇ」
最近、友達からの紹介で出来た彼女は、ちょっと不思議な事を言うタイプだった。
名前はミューズというらしい。
何か石鹸っぽい。
本名は、と聞くとミューズが本名だと。
紹介してくれた友達の説明では、少し変わった子だと聞かされていた。
一度彼とは少しの定義について話し合いたい所存。
彼もいつの間に知り合ったのか覚えてないらしい。
こんなにインパクトがある子との出会いを覚えていないなんて。
彼の感覚があてにならない何よりの証拠だ。
鮮やかなオレンジ色の髪と、多分カラーコンタクトだけど同じ色の瞳と、それからやたら白い肌。
やたら華奢で、多分モンスターとの戦いなんて出来そうにない感じ。
唇はいつも紫色で、垂れ目で眠たそうで、ゆらゆら揺れている感じがいかにも危なっかしい。
だぶついた軍用パンツにがっちりした革のブーツ。丈夫そうな軍用のシャツにを着て、上から革製の丈の長いコートを羽織っていることもあった。
彼女曰く、いつ召喚されても良いように、頑丈第一の服を身に着けているんだとか。
何で彼女と付き合うことにしたかと言えば、俺の好みがが色白で華奢な子だったからに他ならない。
後、彼女の醸し出す危なっかしい空気感もかなり好き。
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