はじめ

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夜。 特に目的もなく、フラフラと散歩をするのが趣味な僕───月島(つきしま) 陽斗(ようと)は、フラフラと、近くの海が綺麗に見える公園に来ていた。 ザザン、ザザンと海が岸壁に打ち付けている様子が、仄かな月明かりに照らされて見えている。 「…………綺麗だな」 いつもみたいに、フェンス越しに見える景色に思わず呟くと。 「そうだね。とっても綺麗だ」 聞こえる筈の無い、声が聞こえた。
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