あの時あの場所で

8/62
87人が本棚に入れています
本棚に追加
/601ページ
「ちょっと神社の階段から転げ落ちて……」 わたしは、頭を掻き笑ってみせた。 「えっ、神社の階段から? それにしても凄い怪我だね」 ゆかりは、大きな瞳をさらに大きく見開きかなり驚いているようだ。 「本当、痛そうだよ~大丈夫? 学校に行けるの?」 真由も心配そうにわたしの顔や包帯に巻かれた手をじっと見た。 わたしは、「大丈夫だよ。わたしってドジッ子だね」と言って笑ってみせた。
/601ページ

最初のコメントを投稿しよう!