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消ぃーえた消ーえーたー
あの子がー消ーえーたー
みーんなワーターワーター
泡食って死んでぇーくぅー
楽しそうな歌声に銀次が顔を上げると、愛くるしい少女の様な少年がキラキラとした日差しの中で、鞠をつきながら歌っている。
銀次はその少年を神の思し召しだと思った。
「君、そこの君」
銀次の呼び掛けに、少年は驚いた様子で顔を上げる。
「助けてくれないか?お願いだ」
「……」
「助けてくれたら、何でも言う事聞いてやる」
「……」
少年は一度可愛らしく小首を傾げたが、やっと理解したらしくニッコリ笑って近づいてきた。
「本当に何でもしてくれるの?」
「ああ。本当さ。約束するよ」
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