クリスマス

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クリスマス

俺はサンタクロース。 今年もお前らのプレゼント、把握した! そしてしっかり準備した! こんな事は朝飯前だ。 在庫切れなんて言葉は俺の辞書にはない。 ネットショップで売り切れてても、安心して俺にまかせろ。 今日はイブだ。 俺は一年分の仕事を今日一日できっちり仕上げる。 あいにく世界的な異常気象のせいで爆弾低気圧がそこら中にのさばってやがる。 これはやっかいな仕事になりそうだ。 だが安心しろ。 俺には共に仕事をさばいてくれる相棒がいる。こいつは凄いぞ。どんなに視界が悪くても、ツリーの灯りを見逃しはしない。そして力、スピードがずば抜けてる。どこかの国で馬が競って走ってたがな、そんなの比じゃねぇ。 だが一見完璧なコイツにも弱点くらいあるさ。 もし出会ったとしても、絶対に鼻の事には触れないでくれ。頼むから。 おっとツリーの灯りが消えないうちに急がねばならない。 俺たちが来るのを意地でも待とうと、目がバキバキになってやがる奴もいるぜ。 願っていればいつか会える日が来るかもな!
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